魚よ、
もっともっと美味しくなぁれ。
人口約800人、神恵内村。北海道一小さな漁村を陸から支える女性たちが心を込めて作る、これぞ「とれたて新鮮」な商品のリブランディング・プロジェクトです。
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2020年の夏、“女性部が目指したい神恵内村の未来” =ビジョンをヒアリングするところから始まり、女性部としての思いや目標を一つずつ実現していくための最初の施策として、神恵内女性部が作る全ての商品に使用するブランドマークを設計。
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女性部からのリクエストで、未来永劫の平穏を願う日本の伝統文様「青海波(せいがいは)」を採用し、村や漁師さんたちへの愛情、そして自分たちが作った魚を美味しく食べてもらいたいというお客さんへの愛情を表す二つのハートで構成。また「港の姫たち」というテーマで女偏(おんなへん)を魚に見立て、誰でも簡単に描ける「姫印(ひめじるし)」を提案しました。
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デザイン制作と並行して、催事や地元での販売時のサポート、情報発信に関するアドバイスも。また札幌市街地の店舗視察・見学なども実施し、域外への展開をさまざまな側面からサポートしながら「一緒にブランドを作ること」を現在進行形で行っています。
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大量生産できないことが一番の強み
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「つくれる商品の数」が海や漁の状況に影響を受けるのはもちろん、所属する女性たちのほとんどが主婦としての一面を持っています。そのため、家庭との両立が女性部が活動する上での必須条件。その他さまざまな仕事とも並行して商品づくりをするため大量生産ができず、流通に乗せるための安定供給は非常に難しい。
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しかし、加工前に一旦冷凍処理される一般的な流通商品に対し、前浜で水揚げされたばかりの新鮮な魚をそのまま加工・パッケージングできるというのはとても大きなアドバンテージ。神恵内女性部の商品が美味しいと言われる所以です。
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品質は高いけれど、多くはつくれない。
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これこそが神恵内女性部の商品の魅力であり、ブランドのコアとなるオンリーワンの価値ではないでしょうか。
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視点を変えて少しずつ、一歩ずつ。
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Creative Director | Daisuke Takada
Planner, Copywriter | Michiru Hasegawa
Producer | Takashi Maruyama(KIT BLUE Inc.)
.Client | 古宇郡漁協 神恵内女性部
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